オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。

「たのし、そうだね」

 妬かないよ。あたし子供じゃないもん。

「楽しかねぇよ」

 だよね、仕事だもんね。

「いつも腹筋したり穴掘ってるわけじゃないんだね」
「俺これでも幹部だからな。デスクワークも山盛りだっつの」
「そうなんだ。デスク、ワーク」

 女の子と、となりの席、だったり……?
 やっぱりちょっとヤキモチやいちゃう!

「つーか。お前の方は、どうなんだよ」
「へ?」
「ろくに連絡よこして来なくなったろ。あんなに送ってきてたのに」

 花嫁修業しててシンプルに忙しい。

「メール好きじゃないんでしょ?」
「またヘンな男に引っかかってねえだろうな」
「ないない! 大地くんというものがありながら」
「……ふぅん」
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