オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。
向こうからは、なんにも聞いてくれない。
ほんっと、なんにも。
「写真だって送ったのになあ」
「……どんな?」
「制服姿の自撮り」
「あんた。まさか、えろいの送ったんじゃ」
顔を引きつらせる若菜。
「まともなやつだし」
少しだけ送りつけてやろうと思ったのはナイショ。
「今しか見せられないでしょ、現役JK」
「逆効果かもよ。『うわっ……未成年。キツ』ってなる可能性も」
「若菜は、あたしの制服写メに価値がないと思う?」
「おかずにされてたりしてね」
「やった」
「そこで喜ぶなよ」
「女の子として見てもらいたいの」
「ほんと。好きだねー」