オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。
ほんとは一日かけて祝ってやるべきなんだろうな。
どうしても休めず、結局渡すのがギリギリになった。
いいもん貰い慣れてるお前に渡すプレゼントのハードルの高さと言ったら。
不意打ちという名の付加価値。
果たしてどのくらい喜んでくれますかね。
「言ったっけ。あたし」
「出会って間もない頃にな」
「覚えてくれてたの?」
「まあ」
実は美香の誕生日をカウントダウンしてたなんて言えるかよ。
「どうしよう」
「なにが」
「めちゃくちゃ嬉しいよぉ」