オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。

「あげてやろうか」

 果たして、触れて大丈夫なのか、俺。

「サプライズしたかったのに~」

 いや十二分にサプライズっすよ。
 口から心臓出るかと。

 俺が悩みに悩んだサプライズを軽くこえてくるんじゃねえよ。

「お願いっ」

 背を向けた美香。
 おうおう、ブラ見えてんじゃねえか。

 誘ってんのか。ホック外すぞ。
 ってホックねえなフロントかよ。

「カラダやわらかければ届くんだけど。かたくて」

 いや、素だなこれは。
 誘うときは、もっとあからさまだからな。
 だからこそ拒絶できるが。

 これは――……

「髪、あげておくね」

 うなじ全開。殺す気か。

「上まであがったぞ」
「ありがと」

 俺がつけてやったネックレスをしたミニ丈のメイドが目の前に。

「どう?」
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