オオカミさんはウサギちゃんを愛でたい。

「お尻ペンペンしてやろう」
「そんなのやだ~!」

 ムラッとくるなと言う方が無理ある。
 どんなけ我慢してきてると思ってる。

 18になったとはいえ、まだ、高校生。

 それが俺のストッパーとなっているわけだが、そろそろキレていいか。
 めちゃくちゃ可愛いじゃねえか。

 キスして押し倒してやりたい。

 が、それと同じくらい、()でたい。

 ただただ可愛がりたい。
 見ているだけで癒される。
 たまに、いや、よくイラッとさせられるがそれすら愛しい。

「かわいいって言って欲しいのに」

 言えるかよ。
 言えば、止まらなくなる。

「不能なんじゃないの」
「は?」
「ほんとは男が好きだったりして!」

 ンなわけあるかよ。

「いつまで紳士なフリするの」

 大切に、したい。

「あたしが魅力ないのかと。思っちゃう」

 守りたい。

「もういい。出てって。脱ぐから」


 ――――壊したい


「手伝ってやろうか」
< 193 / 201 >

この作品をシェア

pagetop