わかりきったことだけを、
やばいのもわかる。途中で辞めなくていい。
性癖も、よくわかんないけど 私だけに向けるならなんでもいいよ、志葉。
弥生ちゃんたちの真似がしたいわけじゃない。
そうじゃなくて、ただ本当に、志葉を感じたいだけなの。
「ほんとにほんとにもう遠慮しなくていい?」
「志葉、遠慮してたの?」
「いや、遠慮っていうか。ヘタレ隠しというか」
「隠しきれてないよ」
「じゃあ浅岡、えーっと…なんて言えばいい?『今から手出します?』」
「ロマンの欠けらも無い…」
「うん。けどなんか、俺らっていつもそう」
「らしさ だよ。大事」
「…うん。じゃあ、…手、出します」
「……お好きなように」
「浅岡……それはずっきゅんじゃん…やめてくれよもー…」
だから、私の全部、志葉にあげるよ。
fin.
2019.04.19 完全完結
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たくさんありがとうございました!