わかりきったことだけを、




そう、それなんだよ。



周りからの目がどうこうっていうのは所詮ただの言い訳で。

実際は俺が、浅岡と密室で二人になった時にイロイロ持たなくなりそうで困る​───っていうのが、本音。




「俺のなけなしの理性がウウウァああぁ……」

「うわ、志葉が壊れた」

「俺が理性耐久2時間とかで鍛えればいい話?なあもうわからん浅岡が悪くない足が細く白いから」

「いやその気持ちはまじでわかるけど、多分お前らのことだからそれはそのまま言葉にした方がすぐ解決すると思うわ」

「うーん……」



ズズ……とラーメンを啜る花畑を横目に 解決しなかったらお前責任取れよな、と心の中で思いながら俺もカツ丼を頬張った。




< 214 / 220 >

この作品をシェア

pagetop