ベランダに21時、君に会いたい。
「あ、あのっ……礼央さんっ」
後ろから名前を呼ばれて振り向くと、合コンにいたかもしれない子がいた。きっと哉斗たちからすれば可愛い系女子なんだろう。
「連絡先交換、してくれませんか?」
「しない」
「え、ど、どうして……私! 好きです!」
……はぁ? 何がどうなってそう告白になる?
「礼央さんが好きです」
「困るんだけど」
「デートしてください」
「しないし、好きじゃない奴と出かけるのは時間の無駄」
我ながらひどいなぁって思うけど、だけど俺には暖だけなんだよ。