ベランダに21時、君に会いたい。
「あれは礼央のお母さんに頼まれて」
「そ、そんなこと聞いてねーわ」
……口悪すぎでしょ。
「もう礼央くんに近づかないでよ」
「そんなこと言われたって……」
「ただの幼なじみの分際でっ」
先輩に押されてよろける……バランスを崩して転んでしまった。
痛いし、絶対血出てるヒリヒリしてきたし……。
「礼央はものじゃない……し」
「はあ!? ムカつく!」
そう言って先輩はホースを持って水道の栓を緩めた。私のほうに向けた。
まあ、そうすれば私はビショビショになるわけで……冷たいし、さむくなって来た。