ベランダに21時、君に会いたい。
先輩は「いい気味」と言って去っていったし……こんなんじゃ、教室行けない。
礼央に言えばいいのに、私なんて構わないでって。
「あーどうしよう……授業、行かなきゃだし」
まずはジャージに着替えしようかな。
「あれ、暖!? どうした、その格好……」
1番見られたくない人に見られてしまった……どうしよう。
「誰にやられたんだよ……っ」
そう怒鳴る彼に手首を掴まれる……彼の体温で本気で怒っているんだとわかる。
「礼央には関係ないじゃん!! 礼央のせいじゃんか、礼央が私に学校で構うから……礼央なんて大嫌い!!」
礼央に八つ当たりかのように言って、酷いことばかり言ってることがわかるのに止められなかった。
「もう、礼央とは幼なじみ辞めるっ……」
そんなこと嫌なくせに、そんなことを言っちゃった……最後に見たのは傷ついた顔をしている礼央だった。