オフィスとは違う彼の裏の顔
手首を掴み、それ以上曲がらない限界を超える。
ボギっと鈍い音が、遊園地の騒音で消される。
他の2人は驚きを隠せていない。
そういしているうちにも、もう1人の腕を逆方向に折る。
さすがのあと1人は自分の立場を察したのか、2人を置いて逃げていってしまった。
2人も後からそいつの後を追いかけ、何処かに行ってしまった。
そして俺は何事もなかったかのように、もう一度ジュースを買いに行った。
ジュースを受け取り、寝ている南央さんの横に座る。
ジュースの氷が溶け切る前には起きて欲しいな
なんて考えながら
さっきの一部始終を見ていた人の視線は無視して、南央さんの寝顔をひたすら眺めることにした。
本当の俺を知ってもなお、南央さんは俺を好きでいてくれるかな