オフィスとは違う彼の裏の顔
「え、俺も一緒に行きますよ」
買い物に行くと伝えると、条件反射のように金木くんも立ち上がる。
「荷物持ちくらいにはなりますよ」
腕の筋肉を自慢するように、ギュッと腕に力を入れる。
「じゃあお願いしようかな」
彼の優しさを無下にはできない。
2人でまたエレベーターに乗り、近くのスーパーに向かう。
財布とエコバックを持って。
最近どこのスーパーもレジ袋が有料化してしまったためだ。
「南央さんはいつも自炊してるんですか?」
「いつもってわけじゃないけど、残業の時以外はするようにしているの」
料理は好きだし、沢山の料理を作れるようになったら、自分自身が嬉しい
実家に帰った時も私が作ってあげることで、両親がとっても喜んでくれるし
「じゃあ残業がない日は、毎日でも南央さんの部屋こようかな。それで毎日ご飯食べないな」