オフィスとは違う彼の裏の顔
「ちょっ…そんな顔赤くされたら、僕が照れちゃうじゃないですか!」
恥ずかしいのはこっちなのに、なんで金木くんが照れてんのよ
「…っ」
何か言いたくても、金魚のように口をパクパクと動かすことしかできなかった。
「主任、僕、無言は肯定って受け取る人間なんで、お持ち帰りしてもいいですか?」
またそっと耳元で囁く。
ドンッ!
「⁉︎」
無意識に金木くんを突き飛ばしていた。
「あ、ごめんなさい…」
意外と強く突き飛ばしてしまったことを少し後悔する。
「いや、僕の方こそ、ごめんなさい。でも僕、諦めてないですよ?今からずっと、主任の隣離れないですから!」
なぜかより、やる気を出させてしまった。