オフィスとは違う彼の裏の顔
「俺は束縛が強いから、南央さんが離れたいって言ってきても絶対に離してあげないし、誰にも渡さないから」
「うん」
「会社の人にも、南央さんは俺の大切な人だって今すぐにでも言いに行きたい」
「うん」
…ぅん?
「えっ⁉︎言ってもいいの⁉︎」
目を輝かせている新。
自分で返事をしていて、途中からおかしいと気がついたが、新の方が早く反応した。
「え…いやっ…」
返事をしてしまったことで、無理だとは言い返しにくくなってしまった。
「だめ?」
上目遣いで、私を落としにかかってくる。
くぅっ…
「分かった。でも、部長とかだけ。同期たちに知れ渡ったらいじられるに決まってるもの」