オフィスとは違う彼の裏の顔
「え⁉︎お揃い⁉︎」
「うん」
新はまた同じ箱をカバンから取り出して、フタを開けた。
中には私がもらったのと同じデザインの指輪とネックレスが入っている。
「色違い」
指輪は同じデザインのサイズ違い
ネックレスはゴールドとシルバーの色違い
「ありがとう、新」
「どういたしまして」
「でもいつ買ったの?」
ずっと一緒に行動していて、別々には一度もなっていないはず。
「南央がトイレに行った時、隣にこのお店があってさ、その間に買っちゃった」
「そうだったんだ…ありがとう」
お礼の気持ちも込めて、新の唇に触れる程度のキスを落とす。
「うわっ…南央さん、煽りすぎ。あとで覚悟しておいてね」