オフィスとは違う彼の裏の顔
告白
えっ…
結婚⁇
「南央さんが今は仕事が大事なのは俺だって同僚なので分かります。でもこれ以上、俺が耐えられません」
私を解放すると、新は部屋を出てリビングに行き、カバンを漁っている。
その間に急いで部屋着を着て、私もリビングに向かう。
ちょうどリビングに着いた時、新が探し物が見つかったようで、笑顔でこっちに振り向いた。
「南央さん、俺と結婚して下さい」
渡されたのは、指輪が入った箱
前回の物とはまた違って、リングの中央でダイヤがキラキラと輝いている。
驚きを隠せず、何も言葉が出ない。
「南央さん?」
少し不安げに私の顔を覗き込む。