オフィスとは違う彼の裏の顔


チラッと隣に座っている金木くんの横目に見る。


「主任…」



ワンコのように、眉を垂らし、少し瞳が潤んでいるように見える。


「どうしたの金木くん?」


「僕ちょっと飲みすぎてしまったみたいです…」


あらそう、とそっけなくは返せず

「少し休めば?」



少し金木くんとの間をあけ、自分のカバンからタオルを取り出した。

「これ使っていいから、少し横になってれば?」


とりあえず、金木くんにタオルを手渡した。




「あ、ありがとうございます!」


満面の笑みを浮かべ、タオルを頬にすりつける。

悪くいえばこの行為、ただの変態だ


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