オフィスとは違う彼の裏の顔
「仲良いんですね、南央さんと金木くん」
ニコニコと笑顔でなぜか見つめられる。
「いや、そんなことないよ?こんなに話をしたのは今日が初めてだし」
「え、そんなんですか⁈私、事務でデスクも少し離れてるから、全然知らなかったなー。
てっきり2人は仲良しなんだと思ってました」
その後も文ちゃんと話をずっとしていた。
今まであまり話をしたことがなかったから、新しい友達ができたみたいで、なんだか嬉しかった
その間も、金木くんはずっと私のタオルを握り締めたまま、気持ちよさそうに横になっている。
!!!!????
「ひっ…」
え、何?
足に何か⁈
足の裏に違和感を感じ、顔を横に向ける
「ちょっ、」
見ると、金木くんが私の足の裏をツンツンとしていた。
「何してるの!やめなさい!」
小声で金木くんに向けて少し怒る。
しかし金木くんは悪知恵の働く子供のように、ニカっと笑い、ツンツンをし続ける。