オフィスとは違う彼の裏の顔
「お風呂お先にいただきました」
お風呂から上がった新がリビングに戻ってきた。
「それじゃあ私はもう寝ないくね。新どうする?もう少しお父さんたちと話してく?」
私の質問に対し新は目線をお父さんたちの方向に向けて
「そうですね。まだ少しお父さんたちと話してから寝に行きます」
きっと目線で合図が何かを送りあったんだな
と思うほど、目がきょろきょろしていた。
「それじゃあおやすみ」
新を置いて私は自分の部屋に向かう。
階段を上がり一番手前が私の部屋
たまに帰ってくるから、いつもお母さんが綺麗な状態にしてくれている。
そして何故か部屋の中央に敷かれた1枚の布団。
きっと新の分だろう。
いらない気を利かせてくれたんだ。