オフィスとは違う彼の裏の顔

挨拶Ⅱ





「おはよう南央」



「んっ…」




「なーお」



えっ…





微かな自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、 重たい瞼をゆっくりと開ける。




ぼんやりと見えてきたのは、新の顔だった。




「新おはよう」



最初の頃はこの光景になかなか慣れなくて毎朝ビックリしていたが、さすがにほぼ毎日の繰り返しのため慣れてきた。



「僕が部屋に入ってきたときにはもう寝てるから、昨日はきっとお疲れだったんだね」




「うん、布団に入ったらすぐに寝てしまったわ」



「そっかそっか、でもそろそろ起きないと、朝の準備とか時間なくなっちゃうよ?」




ケータイの画面で現在時刻を見せてくれた。



9時17分




⁉︎




⁉︎





< 191 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop