オフィスとは違う彼の裏の顔
「あらあら〜朝から熱々なんだから〜」
「こらー!!!!朝からそんなにイチャつくんじゃない!!」
「南央!兄ちゃんたち泣いちゃうぞ!!!」
「なっなっ、新くん!!!!」
⁉︎
「ちょっ⁉︎なんでみんなそこに立ってんの⁉︎」
順に聞こえた家族の声。
その方向に身体を向けると、廊下で4人がニヤニヤ、ぷんぷん、様々な表情をしていた。
「だって、ね〜」
少し間を置いてから、お母さんがにんまりとした笑顔を向けてくる。
「もう!!早く準備しないといけないの!お母さん!朝ごはん」
恥ずかしさを誤魔化すため4人の間を割って歩く。
私は1人、テーブルに向かった。
新はお父さんとお兄ちゃんたちに問い詰められているであろう
けど今の私にとってそれどころではない。
新のご両親に挨拶に行くのだから、メイクもいつもよりちゃんとしていかないと