オフィスとは違う彼の裏の顔


「南央さん、2次会行きますか?」


いいタイミングで文ちゃんが、私に声をかけてくれた。

「ごめんなさい、明日は用事があって朝早くに起きないといけないから、今日は帰るね」



用事なんてないけど、2次会はもともと行くつもりはなかった


「そうなんですね、じゃあ、私もLANE交換して下さい!」


「いいよ」


文ちゃんとLANEを交換し、LANEの友達の欄が1人増える。



「じゃあ南央さんはこの後、金木くんを送ってあげて下さいね」


え?


「え?なんで?」

いきなり?

どうして?


え?

「だってさっき金木くんが頼んでたじゃないですか」


聞こえてたの⁈さっきの声


「いや、私は送るなんて一言も…」

「でも南央さん、金木くんはその気みたいですよ?」


他のみんなが次のお店へ向かうために、店を出る準備をし始めている。

そんな中、金木くんは私のタオルを首に巻きながら


「主任、送って下さい」


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