オフィスとは違う彼の裏の顔
一人暮らし
はぁ…
なんで私が…
文ちゃんはあの後、そそくさと次のお店へ向かって行った。
お店の入り口に残された、私と金木くん
仕方ない
「帰るよ、金木くん。家はどこ?」
「これでトイレ前で言ってたことが実現しますね」
はぁ?
何を言ってるの?
「そんなわけないでしょ。ほら早く、タクシー捕まえるから」
道路へ出て、タクシーを探す。
「僕の家、ここから近いんで、酔い覚ましに少し歩いてもいいですか?」
まあ、酔い覚ましならね
「家に送って行くだけよ」
「んー、まあ今は“はい”って言っておきますね」
何よその言い方、なんかよく分からないわ