オフィスとは違う彼の裏の顔
「昨日はビールを飲んだところまでは覚えてるんだけど…」
2度寝をする前に思い出したことを話す。
「そうですか…ならいいんです。僕だけの、僕の記憶だけに留めておきます。」
「ちょっ、何か私変なことした?」
そんなことを言われたら、聴きたくなってしまう…
「いいえ、何も変なことなんてしてませんでしたよ。ただ、僕にとっては嬉しいことがありました。」
「嬉しいこと?」
一体何のことを言っているのか、さっぱり思い出せない
「忘れてるならそれでいいです。もし、僕に言ったこと、思い出したら、教えて下さい」
もうすぐお昼なので、コーヒーでも淹れますね
とベッドから立ち上がり、キッチンに向かう。
私も昨日の服のままだわ…
「あ、そうだ、南央さん。良ければお風呂入ってください」