オフィスとは違う彼の裏の顔
「お風呂ありがとう」
脱衣所から出て、キッチンにいる金木くんに声をかける
「あっ、良かった…です。湯加減は大丈夫でした?」
キョロキョロと視線をおぼつかせる。
「うん、ありがとう。丁度良かったわ」
「そうですか。あ、コーヒー出来てますよ。ブラックですよね」
さっとコップにコーヒーを注ぐ。
あれ?私、金木くんにブラック派って言ったっけ?
「南央さん、いつも自販機でブラック買ってたんで、好きなんだなーって思ってただけですよ」
え、声に出てた⁈
「顔を見ればなんとなく考えてること分かりました」