オフィスとは違う彼の裏の顔


動きたくても手首を掴まれ身動きがとれない


ヤバイっ…


息、できない



「んっ!んっ」


必死で息をしたいとアピールする。









やっと口を離してくれたのは、私が足をジタバタし、息が続かず死ぬかと思った瞬間だった。



ぷはぁっ


「これでわかった?男はみんなオオカミなんだ。南央さんなんてすぐに喰われてしまうよ」



私に跨ったまま、上から見下ろされる。


赤く頬が染まった顔

言葉はキツいのに、それと裏腹な表情



「南央さん、また俺に同じようなこと、これ以上のことされたくなかったら、今すぐここから出てって下さい」


どことなく、悲しげな表情をしている今の彼を、一人にしておくのは気が引けて、私は何も言わなかった。
というよりも、言えなかった。



「僕は無言を肯定ととらえますよ」


そういうと



彼はまた私の口を塞ぎ









私を抱いた





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