オフィスとは違う彼の裏の顔
「え、これ、最近見なかったやつですよね?倉庫の奥の方にあるんじゃ…」
露骨に嫌そうな顔をするわね
「そうだと思うわ」
しかし有無を言わさない威圧感を与える。
「わかりました」
「ありがと、私も、」
「私手伝いましょうか?」
「私も後で手伝いに行くから」と言いかけた時、横から手伝いを申し出る者がいた。
「松本さん」
「私もうすぐ今やってる仕事終わるので、手伝いますよ」
確か彼女…
金木くんのことが好きなのかしら
「まあいいわ、私が後で行こうと思ったけど、松本さんお願いね」
「わかりました」
嬉しそうにデスクに戻り、早く仕事を終わらせようと始める。
「主任、後で主任も来てください」
ボソッと耳元で呟かれる。
「少し時間かかるけど、後で行くわ。松本さんじゃ心配だし」
「うん、来てくれるの楽しみにしてます」
ニコッと笑い、倉庫の方に歩いて行く。
一体何が楽しみなのやら…