オフィスとは違う彼の裏の顔
はあ、デスクでもトイレでも休まるところがないなー
てか、会社で休める所を探すのが間違いか…
給油室のソファに座り、足を組む
「あれ?主任も今休憩ですか?」
⁇
入り口の方に顔を向ける
「あら、金木くん。あなたこそ、こんなところで休憩?」
足を組んでいたのを辞め、揃える
「はい、もうあの訂正は終わりました。主任が分かりやすく、チェックつけてくれていたおかげです。」
コップをセットし、コーヒーサーバーのスイッチを押す。
「それでですね主任」
「何?他にもわからないことがあるの?」
「いえ、そうじゃなくて…」
さっきより少し表情を落とし、伏せ目がちになる。
「さっき僕のスーツ直してくれた時、ここの痕、見てましたよね?」
首を若干傾げ、キスマークのあった辺りに指を差す。
⁉︎
「はっ…はぁ?何いってるの?痕?何のこと?」
目が泳いでいることは自分でもわかった
「目泳いでますよ。この痕を見て、少し物欲しそうに見てたんで、主任もそういうこと考えるんだなーって思っただけです」
「なっ、何いってるの⁈」
「そんな焦んなくても、どうです?今日の飲み会の後」
はぁ?
「どういう意味?」