オフィスとは違う彼の裏の顔



はあ、デスクでもトイレでも休まるところがないなー

てか、会社で休める所を探すのが間違いか…



給油室のソファに座り、足を組む


「あれ?主任も今休憩ですか?」





入り口の方に顔を向ける


「あら、金木くん。あなたこそ、こんなところで休憩?」


足を組んでいたのを辞め、揃える


「はい、もうあの訂正は終わりました。主任が分かりやすく、チェックつけてくれていたおかげです。」


コップをセットし、コーヒーサーバーのスイッチを押す。


「それでですね主任」


「何?他にもわからないことがあるの?」


「いえ、そうじゃなくて…」


さっきより少し表情を落とし、伏せ目がちになる。

「さっき僕のスーツ直してくれた時、ここの痕、見てましたよね?」


首を若干傾げ、キスマークのあった辺りに指を差す。


⁉︎

「はっ…はぁ?何いってるの?痕?何のこと?」


目が泳いでいることは自分でもわかった


「目泳いでますよ。この痕を見て、少し物欲しそうに見てたんで、主任もそういうこと考えるんだなーって思っただけです」


「なっ、何いってるの⁈」


「そんな焦んなくても、どうです?今日の飲み会の後」


はぁ?


「どういう意味?」

< 5 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop