オフィスとは違う彼の裏の顔
「芹沢さんは家どの辺なんですか?」
「私はココから近いですよ。歩いて15分くらいです」
「そうなんですね。じゃあこの辺りで探しましょうか」
気を遣って、家の近くで飲み屋探してくれてるんだ
優しいな
こうしてみてみると、凄くカッコいいかも
身長も高いし、爽やか系で清潔感もある
「那須さんはどういったお仕事をしているんですか?」
「そうですね、僕は優斗(文ちゃんの彼氏)とは大学からの友人で、その紹介で今の、広告代理店に」
確か那須さんと岩井さんって同い年だよね
「紹介ってことは、一度他の会社にお勤めになられてたんですか?」
「お恥ずかしながら、上司と揉めてしまって。
あ、ここにしましょう」
いいお店が見つかったのか、足を進める。
「なぜ、上司と?
あっ、ごめんなさい。踏み込んだ話を…」
「いえ、別に大したことじゃないんですけど、僕が取ってきた案件を勝手に上司の名前で報告されたり、そういう感じのです」
「そうだったんですね。ごめんなさい」
「いやいや、そんな謝らないでください。ハッキリ言ってその会社を辞めて良かったです。辞めてから少しして、横領やらなんやらが発覚して。
いや、本当に気にしないでくださいね。
あ、着きました着きました」
なんか申し訳ないな