オフィスとは違う彼の裏の顔


着いたのは静かにたたずむ雰囲気のあるバー


中に入るとクラシックが流れているイメージがあったが、それとは別にジャズが流れていて、意外とお客さんが入っている。



カウンターの席に座り、お酒を注文する。


バーには来たことがなかったため、どういった種類のお酒があるのかもわからず、とりあえずバーテンさんのお勧めをいただくことに。




「んっ、美味しい」


「ありがとうございます。レモンをベースにいくつかのカクテルを合わせたものです」



レモンか…


金木くんもあの時レモンのチューハイ飲んでたな



って、どうしてレモンで金木くんが出てくるの!


もー!



「芹沢さん?どうかしました?」


いけないいけない


「いいえ、なんでもありません」



「そうですか。あの、芹沢さん」


「はい?なんですか」


「もしよろしければ、僕とお付き合いしていただけませんか?」


え⁇


お付き合い?


私と那須さんが⁈



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