オフィスとは違う彼の裏の顔
怖い…
この感情がこれで合っているのか分からない
けど、なぜか震えている彼を見ると、大きなもので覆ってあげなきゃいけない、そんな感じがした
「金木くん」
名前を呼び、彼の背中に手を回す。
「南央…さん…っく」
名前を呼ばれ高まったのか、金木くんが私の中に入ってきた。
口から漏れる自分の声
頬を赤らめ、でもどこか悲しげな彼の表情と声
「南央さん
好き」
ドクンっ
その2文字の言葉を聞いた瞬間、何かが大きく脈を打つのがわかった。
「金…木くん」
「好き好き好き好き好き」
どんどん激しさを増していく。