オフィスとは違う彼の裏の顔


「しかも文ちゃん、着たい服ないんでしょ?」


うぅ…


「まあ、私が着せたい服を着せるのは終わり。今から本気で考えるよ!」





うそ、今まで本当に着せ替え人形だったの?





「明日行くのは遊園地だから、スカートとかよりパンツの方がいいな。
南央さんはスタイルいいから、それを活かしたいし、とりあえず、これ着てきて下さい」


ぱっぱと洋服を見繕ってくれる。



フィッティングルームに入り、受け取った洋服を見つめる。


さっきの着せ替え人形の時のは違って、意外とまともなのを選んでくれている。




よし



「文ちゃん?」



カーテンも少し開け、文ちゃんを探す。


「終わりましたー?」



フィッティングルームから少し離れた椅子に座っている文ちゃんを見つけ、呼び寄せる。


「見せてください」



シャッとカーテンを開けられる。



「どう…かな?」




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