オフィスとは違う彼の裏の顔
ー新sideー



出店で自分の分と南央さんの分のジュースを買い、南央さんが待つベンチに戻る途中


南央さんの座っているベンチの周りに、2.3人の男たちが群がっているのが見えた。



南央さんの声は聞こえないし、南央さんが動いている様子もない。



苛立ちを抑えながら、少しずつ男たちに近づいていく。




するとさっきの場所からでは聞こえなかった、男のたちの声が聞こえてきた。



「こんなところで寝てるなんて、襲ってくださいって言ってるみたいなもんじゃん?」

「確かに、超美人だし、ヤっちゃおうぜ」






声の内容がハッキリと聞こえた瞬間


さっきまで押さえられていた苛立ちが苛立ちを超え、怒りに変わった。




せっかく買ったジュースだか、南央さんに比べたら安い物だ。



バシャっ


俺は男たちにさっき買ってきたジュースをぶっかけた。




急にジュースをかけられた男たちは驚いている様子がしたが、すぐに振り向き



「これ、お前がやったのか?」



切れた口調で俺に向かって、わかり切っている質問を投げかけてきた。


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