心がわり

台北の空港に 着いたのは お昼過ぎ。

路線図と スマホを頼りに

台北市内まで MRTで移動して。


ホテルに入ると 荷物を置いて すぐに 街に出て。


「まどか お腹空かない?何か 食べようよ。」

「えーっ。さっき 機内食 食べたじゃない。」

「それはそれ。まずは 小籠包を食べないと 始まらないだろう?まどかも マンゴーかき氷食べたいだろ?」


生き生きと 楽しそうな光司に つられて 私も 笑ってしまう。


ガイドブック片手に MRTに乗って。

光司は 臆することなく 誰にでも 声をかける。


そんな光司の 大らかさが 私は 大好きだった。


日本より 暖かい台北を 手を繋いで。

エネルギッシュに 歩き回る光司の

明るさと 行動力に 更に惹かれて。


夜市を 楽しそうに 見て回り。

屋台の食べ物も 躊躇なく食べて。

半日で 台湾に馴染んでいる光司に 苦笑して。


ホテルに戻ると 私達は 熱く愛し合った。






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