心がわり
日曜日 久しぶりに 光司に会って 抱かれた。
声も 肌のぬくもりも 抱き方も
全てが しっくり 馴染んでいて。
光司と過ごす時間に 私は 癒される。
「まどか 綺麗になったな。」
「そう?少し 痩せたから。」
「仕事 キツイの?」
「ううん。そうじゃないけど。」
「無理すんなよ。まどかは 十分 細いんだから。」
「大丈夫。光司こそ 忙しくて 大変でしょう?」
「忙しいけど 仕事 面白くなってきたから。」
やっぱり 光司は 特別だ。
一緒にいると こんなに 穏やかで。
愛されていることを 実感できて。
中井さんに 感じた気持ちは ただの迷い。
私は 自分を 戒めるように
光司に キスをした。