心がわり

美香に 強引に連れて行かれた 新歓コンパで

私達は そのまま 入会を決めてしまった。


活動は 月に2回程度 区民体育館を 借りて行う。

1回に 集まる人数は だいたい20名くらい。

夏・冬合宿 BBQ 飲み会…


新しいコミュニティーを 作るには 

ちょうど良い感じの ゆるさだし。


なにより 先輩達の雰囲気が 良かった。


派手過ぎず 地味過ぎないメンバーは

みんな 穏やかで 楽しくて。

私は 安心して 話すことができた。


「ねぇ まどか。清水先輩って カッコいいと思わない?」

帰り道 美香は 私に聞く。

「えーっ。私は 前田先輩の方が 好みだな。」

私が 素直に言うと 美香は 何度も頷き

「確かに。前田先輩って まどか好みかも。」

と笑った。


「相手が 被らなくて よかったね。」

私は 美香に言う。

「まどか 積極的な発言。頑張る気になった?」

「まさか。まだ どんな人かも わからないのに。」

「まあ そうだね。おいおい頑張ろうね。」


美香に 引っ張れれながら

楽しくなりそうな 大学生活。


まだ 始まったばかりだけど。



< 5 / 85 >

この作品をシェア

pagetop