心がわり
その夜 私は 帰ることなど 出来なくて。
祥太の胸で 母に 外泊の連絡をした。
「大丈夫?まどか。」
母への電話を 切った私に 祥太は そっと聞く。
「うん。明日 休みで良かった。」
少し照れながら 私は 祥太に微笑む。
「まどか~?俺を 挑発してるの?」
「してないって。んっ。もう 祥太ぁ?」
祥太の指が 触れるだけで 身体中が 波立ち。
甘くて 熱いけど 優しく 何度も 愛されて。
「祥太… 私 もうダメ…」
瞼を 開けることも できないほど 憔悴させられて。
祥太に 抱きかかえられて 深い眠りに 落ちていく。
朝 目が覚めたら きっと 恥ずかしくて
祥太の顔を 正面から 見れないと思いながら…
でも 朝 目覚めたら 顔を合わせる前に
もう一度 身体の芯まで 溶かされてしまう。
こんなに 何度も 続けて 愛し合って。
その度に 与えられる 歓びに
私は 心も身体も グニャグニャになっていた。