心がわり

「まどか。お水飲む?」

祥太は ベッドを降りて カーテンを開く。

「うん。起きられない。祥太 飲ませて。」

「どうしたの?まどかちゃん?」

甘える私を 祥太は  ” まどかちゃん ” と呼ぶ。


支えられて ベッドに 起き上がる私を

祥太は 抱きかかえて 

ペットボトルを 口に運んでくれる。


「祥太のせいだから…」

プッと頬を 膨らませる私を

祥太は 抱き締めて 頬ずりする。


「まどか 可愛いんだもん。最高だったよ。」

「私も…」

「うん。知ってる。」

「もう。恥ずかしいでしょう。」

「いいの。俺 自信満々。」

「私…もうダメかも。」

「えっ?何が?」

「祥太と 離れること。」

「離れるなよ。」

祥太の言葉に 私の胸は 熱くなり。

祥太に ピタッと 抱き付く私。


祥太の胸の 甘い匂いに 包まれて。

私は 深く 息を吸って 目を閉じた。





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