心がわり

週末だけでなく 水曜も 祥太の部屋に 泊まる私。

翌日は 仕事だから 早めに ベッドに入って。


愛を 交わした後の 会話は いつも甘い。


「俺さぁ。まどか 超好みのタイプでさ。初めて まどか見た時から ずっと 大好きだったんだよ?」

「えーっ。私のどこが?」

「まず 顔でしょ。細いとこでしょ。あと 声も好きだし。サラサラの髪の毛も。」

ベッドの中で 胸に抱かれて。

祥太は ひとつずつ 私に触れていく。


「私も 祥太のこと 全部 好きだよ。」

私は 祥太に 軽いキスをする。


「でも まどか 全然 隙がなくて。誰も 近づけないって感じ?俺 逆に それも 気に入っていたの。」

祥太は 私の耳や 鼻を触りながら 優しい目で言う。

「えっ?どういうこと?」

「まどかが 彼を大事にする子だって わかったから。誰にでも 軽く 付いて行かないって。」

「でも… 私 祥太に 付いて行ったよ?」

「あの頃。少し前から まどかの顔が 変わってて。なんか 辛そうで。もしかして まどか 寂しい思い してるのかなって思ってた。」

「寂しかったのかな…前の彼とは 上手くいってたんだよ?」

祥太は 私の頬を ギューッと引っ張る。


「まどかの隙に 俺は スーッと入ったの。タイミング ばっちり。」

「うん。祥太に 誘われた時 信じられないくらい ドキドキした。それまで 祥太のこと 全然 意識してなかったのに。」

「俺 目で 訴えていたからね。まどかに 届いたんじゃない?俺の気持ちが。」

得意気に言う 祥太の唇に 私も そっと触れる。


「ありがとう。私を 好きになってくれて。」

「ううん。俺も。まどか 可愛くて。今は もっと大好き。」

「私も。祥太といる時 最高に 幸せ。」


明日は 仕事だって言ったのに。

動き出す 祥太の指を 

止めることなんて できなくて。


私 明日 立ち上がれないかも…





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