君がいたから
「どこが、どんな感じで痛いの? 」
「…全部 ……… しびれる… 」
体に電流でも流されているかのような
痛みで、単語でしか伝えられない。
「わかった…これも副作用だけど辛いな
すぐ薬持ってきてもらうから 」
蓮がナースコール押して
2分ほどで看護師さんが入ってきた。
「先生、持ってきました 」
「ありがとう。そこ置いて 」
目の前に薬の袋がおかれる。
よかった………
注射じゃない…
だけどそう思ったのもつかの間…
「結愛、座薬やるから下脱いで 」
恥ずかしい上に痛いから
…絶対…嫌だ。
「ごめん…
早く楽にしてあげたいから下ろすよ 」
グズグズしている間にズボンと下着を脱がされてうつ伏せで寝かされる。
「嫌………グスン 」
やりたくなくて力を入れてしまう。
「結愛、ちゃんと、ふーって息はいて力抜いて 。悪いけど、力抜けるまで指入れるよ 」
指が入ると気持ち悪すぎて
力が抜けると同時に薬が入ってくる。
「グスン ……ワーン…ひどいよ 」
助けてほしかったけど
なぜか治療が受け入れられなくて
終わったのにワンワン泣いてしまった。