君がいたから
「結愛、…謝らないで 」
たまらなくなり、結愛の背中に両手を回す。
すると体に伝わってくる熱
まだ相当辛いはずだ。
少しだけ結愛を抱っこしてベットに寝かせて
その隣に俺も入る。
本来なら病室でこんなことしたらマズイけど
休憩時間だからと自分に言い訳をする。
顔が向かい合う形で寝ると結愛は小さく震えてしまう
「…蓮が治してくれるのに、私の気持ちがついていかなくて辛いよ…
本当は生きたいのになんで、死にたいなんて思っちゃうの?自分がわからないし
蓮が支えてくれるのに
やつあたりばかりする自分が嫌い 」
こぼれてもこぼれても溜まっていく
涙をぬぐい続ける…
やっと本音を言ってくれた結愛…
「結愛が誰よりも辛いこと頑張っているからこそ
そんな風に思うんだよ。
俺はそんな結愛のこと支えたいし
結愛ももっと自分のこと褒めてあげて 」
結愛を傷つけないように
慎重に言葉を選びつつも
伝えたいことを言う。