君がいたから

私だって、蓮の隣にずっといたい

だけど、それは生きていないと実現できない

笑顔で約束するって言いたいのに…


「ごめん。約束できない………私病気なんだよ」


治らなければ私は死ぬ。

楽しい時間を壊したくないのに涙出そうだよ。


歯を食いしばってうつむいていると
向かいに座っていた蓮が隣にきて
背中をポンポン撫でてくれる。


「結愛、ごめん。俺、無神経なこと言った
病気が治るとかそういう問題じゃないんだ
というか病気は俺が治す。

だけどその後に結愛が離れていかないか
不安で仕方ないんだ 」


「蓮のバカッ…離れるわけないでしょ
私のこと信じてよ 」


生きているかぎりは絶対離さないもん。

ギューッとする。




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