君がいたから
残酷な宣言 蓮side
「結愛、意識だけは飛ばすな 」
そう叫んだけど、結愛は意識を失ってしまった。
「◯号室に大至急喘息の発作止め、お願いします 」
「はいっ 」
ナースコールを押して
必要な処置を終えると、
なんとか呼吸の方は治まって命はとりとめた
だけどまだ不安が残る。
無菌室に入ってから結愛の精神状態が普通じゃない。
この病室に入ったとき、
最初は少し嫌って言ってたけど、
俺が少し説得したらすんなりと入ってくれた。
この部屋を見慣れている俺でも、
こんなところ自分が入るとしたら寒気がするのに
病院嫌いの上、初めて無菌室を見た結愛だから
もっと泣き叫んで抵抗すると思ってた。
感情まで閉じこめてしまっているのはわかりきっていたし、そんな状態で辛い治療を受けさせるのも心配だった。
けど、結愛の病気は進行が早い上、全然よくなってないから、治療をしないなんて選択肢はなかった…
だからとりあえず点滴は刺して
頻繁に様子を見にいってなんとか弱音くらい吐かせてあげようと思った
けど、結愛の病室から出ていった後、緊急手術が入り、夕方の回診の時間まで行けなかった。
今日もだけど昨日からストレスは相当だったと思う。