君がいたから
「グスン…お父さんもお母さんも蓮もありがとう………
私のこと助けてくれて…」
「俺は何もできていないよ。ごめんな…
俺が助けるって言ったのに… 」
頭をポンポン撫でてくれるけど、
少し悔しそうな表情を浮かべている蓮…
「グスン………そんなことないよ 」
だって、ここまで生きていたのは蓮のおかげだし…
それに蓮がいたから
これからもずっと生きていたいと思えるんだよ。
「私だって………陽翔ばっかりに負担かけて 母親失格なくらいだよ 」
「…お母さんは世界一のお母さんだよ 」
お母さんがいつも温かい目で見守って、
愛情を持って接してくれているの知っている。
泣いてばかりの弱い私…
でも、何事にも負けないように強くなりたい
「うぅっ………みんな大好き 」
成功率も低く
他に治療方法がない人の為の“最後の手段”だけど
絶対に死ぬもんかって誓った。