君がいたから


「気にすんな…
じゃあ、服着替えさせるから女の看護師さん呼ぶ?」


私に配慮してくれているみたいだけど

気持ち悪さで精神的に不安定なせいか

知らない看護師さんだったら怖い。



「…ううん 蓮がやって…」


恥ずかしさはあるけど、

一番安心するんだもん


「結愛は甘えんぼうだな 」


「嫌だった? 」


「全然。 結愛が嫌じゃないなら、俺がやるね



「………ありがとう 」


蓮に服を脱がされて、新しいものに着替えた

ときどき私が吐きそうになっていないか

チラチラ顔を見ながらやってくれた。


「はい、できたからビニールのカーテンしめるよ
あまり長時間出ると結愛が危ないからごめんな 」


「…うん 」


しめられていく透明なカーテンに寂しさを感

じてしまったけど、グッと涙を堪えて

ベットに入った。







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