君がいたから
「…いた…い グスン………い…たいよ 」
あれから何時間、たったのかはわからない…
もう朝とか夜とかなんてもうどうでもいい…
ありえないほどの頭の痛さで意識戻すなんて
最悪………
ガンガン殴られているみたいな…痛さ
やめてって、心の叫びなんて聞こえてない
誰なの…?殴っているの ?
お願いだからもう止めてよ
「…結愛 」
声をかけられ
重すぎる瞼を開いてみると蓮の顔がうつる
どんな表情をしているのかもわからない…
でも優しい蓮が私を殴るわけない
そんなことは知っている。
これも薬が原因なんだよね。
「………苦しそうだから今から鎮痛剤と解熱剤の注射打つよ…」
「…やっ 」
この状態で注射拒否するのって私くらいだと思う。
だけど注射という、言葉が恐ろしくて…
自然に声が漏れてしまう。