君がいたから
「今日はもう帰って下さい
結愛のことは私ずっと見ているので 」
たしかに結菜さんがいてくれれば
安心だけど、ここを離れたくない。
「お気づかいありがとうございます。
でも、俺がここにいたいんです 」
明日からは…外来とかも入っていて
一日中結愛のそばにいるのはできないからせめて夜の間だけでも…
「蓮先生、顔色悪いですよ…
結愛のために毎日病院に泊まり込んでいて
蓮先生が倒れちゃったら大変ですよ 」
たしかに1週間以上家には返ってなくて
疲れは溜まっている。
でも、このくらい結愛の辛さに比べたらなんてことない
「俺なら大丈夫です 」
ニコって笑って見せる。
だけど結菜さんは納得してないみたいで
眉を下げて心配そうな顔をしてする。
そして、結愛に似た大きな目を潤ませて俺の顔を見る。