君がいたから
退院
2ヶ月後
「結愛ちゃん、退院おめでとう 」
私服姿の蓮とナースステーションの前を通ると、お世話になった看護師さんたちが声をかけてくれた。
蓮が言うには、私の病気嫌いはここでは有名でほとんどの看護師さんに知られてたってこと…
恥ずかしいけど、私のことをずっと見守っていてくれていたって聞いて嬉しかった。
「ありがとうございます 」
特にお世話になった看護師さんの渡辺さんに手紙を渡す。
「結愛ちゃん、蓮先生とお幸せにね 」
渡辺先生の言葉で
みんなが私たちの方を見て、顔が真っ赤になってきたから蓮の背中に顔を隠す。
「結愛ちゃんって女の私でも
キュンとするくらいかわいい 」
「蓮先生とお似合いだよね 」
周りからそんな祝福するような
声が上がって今とても幸せ…
「結愛、そんなところに隠れても意味ないから。
早く帰ろう 」
「うんっ 」
蓮に着いていって病院を出る。
ある程度体力が回復してからの2ヶ月
注射や痛い検査もあったけど
もう白血病が治ったんだと思ったら自然と頑張れた。