君がいたから
☆10 エピローグ
ー2年後
あれから、私は通院しながらも学校はほとんど休まずに通い高3の冬を迎えた。
そして、実は蓮と結婚もしていて名前も
原田 結愛になった。
高校生活はとても楽しかった。
まあ最後の1年は受験勉強も大変だったけど無事試験も終わり今日は第一志望の合格発表の日。
緊張しながら自分の番号を探すとなんと見つかって、
合格している事がわかった。
「やったー 蓮合格したよ 」
他の学生やその親の声で
周りはザワザワしているけど
いっしょにきてくれた蓮に飛びつく。
蓮がたくさん勉強を教えてくれたおかげで
蓮の卒業した難関と呼ばれる医大に奇跡的に合格した。
数学が苦手だったけど、蓮がわかりやすい説明で無事克服できた。
「おめでとう
結愛なら合格すると思ってたけど 」
両手を後ろに回して抱きしめてくれる蓮。
「グスン…ありがとう 」
嬉し涙を流しながらも蓮にくっついてしばらくすると
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「結愛、私たちも受かったよ 」
「奇跡が起きた 」
「おめでとう 」
香帆と美月も同じ大学の看護学部に合格した。
1年生のとき勉強あまりしてない2人だったけどこの1年は猛勉強したのを知っている。
これからもいっしょに学校通えるなんて嬉しいな。
「じゃあうちら、邪魔にならないように帰るね 」
「また、lineするから 」
そう言って二人は帰っていった。
「結愛、今日はお祝いでおいしいもの食べに行こう 何食べたい?」
「嬉しいな。 迷っちゃうけどお寿司食べたい 」
「じゃあ、車までいくよ 」
「うんっ 待ってよ、蓮 」
大好きで優しい旦那さんを、桜の花びらが舞う中追いかける。
今年は開花が早いからもう満開で
風で舞う花びらは私を祝福するようだった。
end