君がいたから
「結愛ちゃん………聞いてる ?」
嬉しすぎて頭がボーッとしていた。
「…ごめんなさい」
「謝らなくて良いけどさ…
さっきから顔が赤いから、心配してるの 」
「大丈夫、熱もう下がったから」
これ以上真っ赤になった顔を見られたくなくて、布団をかぶる…
視界が暗くなるとさっきよりも大きな音で
ドキッ …ドキッと心臓が鳴る。
「結愛ちゃんの、熱下がったは信用できないからな。 顔出さないと注射するよ 」
注射って言葉に反応して出てしまう。
すると、おでこに蓮先生の大きな手の平が当たる…
ドキドキが止まらないよ………
顔もさらに熱くなってきて、なんとか冷やそうと手で顔をパタパタとあおぐ
「暑そうだから部屋の暖房消すね。
とりあえず熱は無さそうだで良かった。
でも本当注射嫌いなんだね 」
「バカにしているでしょ 」
笑っている蓮先生にわざと頬をふくらまして
怒った顔をしてみる。
大体注射大丈夫な人の感覚がわからない
「してないって。
でも、そういうところが可愛い 」
…ドキッ
蓮先生は医者のくせに、患者の寿命縮めるつもりなのか?
心拍数上がり過ぎて気絶しそうになる。
それにしても昨日から変な動きをする心臓…
悪い病気だったりしたら怖いな…
そう思いながら1日を過ごした。